ハイレベルな歯科診療を行うにおきまして緻密な治療計画を立てることは非常に重要となってまいります。治療計画は『医療』そのものが対生体という特性上、個人差があったり、思うように回復しなかったりせず、修正が必要なことも少なからずあります。いろいろなパターンを想定してできるだけ広く立案するのがいいでしょう。
治療がハイレベルになればなる程、複雑になればなる程、治療期間が長期化すると言ってもいいでしょう。そのような場合でも第1ステージでここまで・・・第2ステージであそこまで・・・とキリのいいところまではすすめておかないと、中途な状況で中断してしまうとまた振り出しに戻らなくてはならなくなったり、元にすら戻れなくなったりします。
歯という組織は上と下が接しあって、モノを咬んだり・発音したりする組織ですから強い衝撃に耐えないとなりません。また、あごの関節も同様です。
歯周組織というのは歯を支える大切な基礎となる組織です。歯と歯周組織・顎関節の絶妙なるバランスでお口の中の健康は維持されているのです。行き当たりばったりの処置・とりあえずの処置ではなく、緻密な治療計画に基づき、エビデンス(科学的理論)に裏打ちされた治療を1歩1歩確実におこなっていくことが大切と考えております。
先に記しました様に、治療計画というのは変更なしに計画どおりに進めば一番いいのですが、複雑かつ長期となれば修正が必要となることもしばしばあります。その都度ご説明はさせていただきます。