治りにくい根管治療(歯の神経・根の治療)
婁孔(ろうこうと読みます)英:Fistelフィステルとは、歯の周囲・あごの骨の中に溜まった膿が出て行く穴のことです。
婁孔・Fistel・フィステルのほとんどは歯ぐきに出来ますが、見た目は穴というよりは、プクッとした『にきび』『おでき』
のような感じです。
婁孔・Fistel・フィステルが最もよく見られるケースは、歯の神経が死んでしまった後、そこから慢性的に感染炎症がおこり、歯の先端(根っこ)に膿の病巣が出来ているような場合で、歯の先端の病巣内に溜まった膿があごの骨の中を通り、歯ぐきの表面のまで達したのを婁孔・Fistel・フィステルと呼んでいます。つまり婁孔・Fistel・フィステルが見られるということは、その周囲の歯の歯髄が死んで、根尖病巣が出来ていることが疑われるということになります。婁孔を治療するためには根気強く根管治療(神経の処置)を行う必要があり、治療回数が数十回となる場合もあります。根管治療が成功して根管内の細菌を十分に除去することができれば、婁孔は消えて無くなりますが、再発しやすい病気でもあります。
※婁孔・Fistel・フィステルの原因の多くは歯根破折でもあります。この場合は抜歯しかありません。何度も再発する婁孔・Fistel・フィステルは歯が割れている事が多いと思います。