昔【Fistel:フィステル】 今【sinus tract:サイナストラクト】
sinus:医学用語【解剖】 洞  tract:医学用語【解剖】(器官の)管,道;(神経の)路,束,索
という意味です
最近までFistel:フィステル と呼ばれていましたが今はサイナストラクトと呼んでいます
名称の違いだけであり、病態に違いはありません


婁孔(ろうこうと読みます)英:fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトとは、
歯の周囲・あごの骨の中に溜まった膿が出て行く穴のことです。
婁孔・fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトのほとんどは歯ぐきに出来ますが、
見た目は穴というよりは、プクッとした『にきび』『おでき』 のような感じです。
婁孔・fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトが最もよく見られるケースは、
歯の神経が死んでしまった後、そこから慢性的に感染炎症がおこり、
歯の先端(根っこ)に膿の病巣が出来ているような場合で、歯の先端の病巣内に溜まった膿があごの骨の中を通り、
歯ぐきの表面のまで達したのを婁孔・fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトと呼んでいます。

簡単に説明いたしますと根管(神経の管)内にもしくは根管外に細菌が存在して感染しているということです。

つまり婁孔・fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトが見られるということは、
その周囲の歯の歯髄(歯の中の神経)が死んで、根尖病巣が出来ていることが疑われるということになります。
婁孔・fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトを治療するためには、
根気強く根管治療(神経の処置)を行う必要があり、治療回数が数十回となる場合もあります。
根管治療が成功して根管内の細菌を十分に除去することができれば、
婁孔・fistelフィステル sinus tract:サイナストラクトは消えて無くなりますが、再発しやすい病気でもあります。

『象牙質知覚過敏症:Hys』の症状を文字で表しますと「ズキン!」「キーーン!」「ヒヤッ!」。というイメージだと思われます。ある日突然やってくるというのも『知覚過敏』症状の特徴です。 いままで特に症状はなにもなかったのに、近頃冷たい物を飲んだり、歯ブラシの毛先が当たったり、風が当たるだけで「歯がしみる(痛む)」症状が出たら、それはまさに『象牙質知覚過敏症』なのかもしれません。
『象牙質知覚過敏症』の原因は、歯周病にて歯ぐきがやせてきたために、本来なら歯ぐきにて覆われている歯の根っこ部分(歯根面)が露出してきたためであったり、歯ブラシ時の力の入れすぎにために歯がすり減っている事であったり、かみ合わせの問題で、歯と歯ぐきの境が欠けてきたり、虫歯であったり、歯が割れていたり、歯ぎしり…と様々です。特に知覚過敏の場合は原因が1つではなくこれらのコンビネーションという事も多々あります。それから、「ズキン!」「キーーン!」「ヒヤッ!」っという、原因となっている、歯が1本とは限らない上、日によってしみる箇所が異なるということも特徴かと思います。
知覚過敏の治療法は薬やレーザーにて象牙細管という歯の表面にある神経への伝達通路を遮断することですが、あまりに症状が進行していると、
歯の神経・歯髄(しずい)を取る治療を行う場合もありますので注意が必要です。
  

歯石除去後に一時的に『象牙質知覚過敏症』症状がおこることがあります。歯の表面が多量の歯石によって覆われている状態(不潔状態)から、裸の状態(清潔)になったためにおこるものです。まずは『シュミテクト』等の知覚過敏予防用の歯みがき剤を使用なさって経過をみてください。それでも症状が軽減しない場合は、『知覚過敏症』の治療が必要と思われます。

<ポイント>
※「歯がしみる=知覚過敏」と自己判断なさることは非常に危険です。上記いたしました様に『知覚過敏症』には原因が複数ある場合があります。
  特に歯周病・むし歯の可能性も十分考えられますので、歯がしみる症状がある方は早めの対策が必要かと思われます。

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